2021年度まで受託研究員として醗酵学研究室に在籍した佐藤敦史さん(キッコーマン)の論文がFEMS Yeast Research誌に受理されました。醤油製造に使われる酵母(醤油酵母)が属するZygosaccharomyces属の種々の酵母について、比較ゲノム解析により、その類縁関係と進化の道筋が示されました。

The chromosomal evolutionary lineage of the genus Zygosaccharomyces
Atsushi Sato and Yasuo Ohnishi
FEMS Yeast Research, in press (2023)

​卒業生の小川友希さんの論文がACS Synthetic biologyに掲載されました。産業技術総合研究所の齋藤裕主任研究員との共同研究により、膜タンパク質の酸化酵素XylMの基質特異性改変を機械学習を利用した指向性進化により達成しました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36734676/

ゲノムデータベースの解析により放線菌からavenalumic acidの生合成遺伝子クラスターを見出し、その生合成経路の全容を解明しました。この経路から芳香族アミノ基をジアゾ化し、還元的に除去するというユニークな反応が見出されました。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.202211728

希少放線菌 Actinoplanes missouriensis のグローバルな転写制御因子BldCに関する論文です。
BldCは正常に開裂できる成熟した胞子嚢の形成に必須であり、その詳細な機能解析を行いました。

https://journals.asm.org/doi/10.1128/jb.00189-22

なお、本論文掲載号(Volume 204 • Number 9 • September 2022)の表紙には、bldC遺伝子破壊株の胞子嚢の透過型電子顕微鏡写真が使われました。

https://journals.asm.org/toc/jb/204/9

卒業生の堤隼馬さんが在籍時に行った研究の論文がBioscience, Biotechnology & Biochemistryに掲載されました。
ゲラニルピロリン酸メチル化酵素とプレニル基転移酵素を組み合わせて新規なポリフェノール誘導体の生産に成功しました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35767877/

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