X線結晶構造解析、クライオ電子顕微鏡単粒子解析、生化学的な解析と計算科学を駆使して、ATP依存型ジアゾ基合成酵素の反応機構を明らかにしました。本研究成果を活用して、今後多様なジアゾ基含有化合物の酵素合成が可能になると期待されます。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.202505851

今年は3名の学生が卒業しました。

醗酵学研究室では2名が修士、1名が博士の学位を取得しました。
半年前に早期卒業した川合くんが研究科長賞を受賞しました。

札幌コンベンションセンターで開催された日本農芸化学会2025年度札幌大会に参加し、共同研究を含めて合計13件の一般講演を行いました(詳細は学会発表参照)。

また、大西教授が以下のシンポジウムの世話人を務めました。
【分野融合連携(他学会連携)シンポジウム】
JSBBA-KMB Joint Symposium on Gut Microbiota and Probiotics

大西教授が、京大・小川順教授とともに編集した「応用微生物学 第4版」(文永堂出版, ISBN 978-4-8300-4146-4)が本日、出版されました。

胞子嚢形成時期に転写が顕著に増大する、二成分制御系の応答制御因子をコードするasfR遺伝子に着目して研究を行いました。asfR遺伝子破壊株では、形態的には正常な胞子嚢が形成されますが、この胞子嚢は開裂条件下において胞子を放出することができませんでした。開裂に必要な分子機構の基盤は、胞子嚢形成時に構築されていると考えれますが、asfR遺伝子破壊株では、この基盤構築に欠陥があると考えられます。

Microbiol. Spectr., e03272-24.

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