希少放線菌の遊走子は、豊栄養な環境に辿り着くと遊泳を停止し、発芽して菌糸状の生育を開始します。この際、べん毛モーターのブレーキの役割を担うタンパク質を発見しました。本研究は、希少放線菌の複雑な生活環を支える巧妙な分子機構の1つを解明しただけでなく、高性能ナノマシンである細菌べん毛モーターの分子機構解明の新たな糸口を見出した点で重要です。

https://www.nature.com/articles/s42003-024-07104-6
研究科HP

放線菌の持つavenalumic acidとp-coumaric acid生合成経路から見出されたジアゾ基合成酵素を活用し、in vivo, in vitro2つの方法論でPhenyldiazene誘導体の生産に成功しました。ジアゾ基を基盤とした天然物誘導体化が実際に行えることを示した重要な成果です。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39420540/

上海で開催された15th Globe Industrial Microbiology Congress & Metabolic Engineering Summit 2024において、大西教授が「A unique sigma/anti-sigma system in Actinoplanes missouriensis」と題する招待講演を行いました。

秋季学位記授与式が行われ、1名が博士の学位を取得しました。
学位を取得したD3川合誠司くんは、応用生命化学専攻・応用生命工学専攻では初めてとなる「早期卒業」となりました。

日本放線菌学会主催 別府輝彦先生追悼シンポジウム「未来はためらいながら立ち上がる ~80年代に立った4つのプロジェクト~」において、大西教授が “A-ファクター研究とその後:ActinoplanesSporichthyaまで” と題する講演を行いました。

一橋講堂で開催された2024年度(第38回)日本放線菌学会で1名が口頭発表、4名がポスター発表を行いました。

住所 : 東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部2号館