Kutzneria albida由来p-coumaric acid生合成経路の解析に関する論文がBeilstein Journal of Organic Chemistryに公開されました。亜硝酸を利用したジアゾ基合成とその還元的な置換反応により、p-coumaric acidを合成する経路を報告しています。
希少放線菌が形成する胞子嚢胞子の覚醒の第一段階である胞子嚢開裂の分子機構の解明を目指した研究から、微生物学における新しい概念の提唱につながる重要な成果が得られました。
研究科の研究紹介 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20231226-1.html
論文 https://www.nature.com/articles/s41467-023-44291-y
大阪公立大学の宮田真人教授との共同研究により、希少放線菌の胞子嚢および胞子を急速凍結ディープエッチレプリカ顕微鏡を用いて観察することで新しい知見が得られました。
https://academic.oup.com/bbb/advance-article/doi/10.1093/bbb/zbad159/7424967
Spinamycinの生合成遺伝子クラスターの解析に関する論文がACS Chemical Biologyに公開されました。ジアゾ基合成酵素を同定するとともに、ジアゾ基を介したヒドラジド合成経路を提唱しました。
azaserineの生合成機構を明らかにした論文がChemical Scienceに掲載されました。azaserineの生合成経路のほぼ全てを解明するとともに新しい、ジアゾ基生合成メカニズムを提唱しました。本論文はChemical Science誌のHot Articleに選ばれるとともに、Inner front coverに選ばれました。
https://pubs.rsc.org/en/content/articlehtml/2023/sc/d3sc01906c
2021年度まで受託研究員として醗酵学研究室に在籍した佐藤敦史さん(キッコーマン)の論文がFEMS Yeast Research誌に受理されました。醤油製造に使われる酵母(醤油酵母)が属するZygosaccharomyces属の種々の酵母について、比較ゲノム解析により、その類縁関係と進化の道筋が示されました。
The chromosomal evolutionary lineage of the genus Zygosaccharomyces
Atsushi Sato and Yasuo Ohnishi
FEMS Yeast Research, in press (2023)